こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。
今回は私がお勧めする『養生の基本』をお伝えします。
(2023/07/19 一部表現を修正)
目次
1.普段は6割から7割の力で過ごす
平穏堂では『養生の基本』として”日常生活を『能力の6割から7割』で過ごす”ことをお勧めしています。なぜなら平穏堂では不測の事態を想定し、それらに対処する余力を残しておくことを重視するためです。
ここでいう不測の事態は
・担当範囲外からのタスクの追加
(例「悪いけど、〇〇産業からの見積書、明日の朝までに宜しく!」)
・見積もり誤りによる工数増
(例「1日でできるつもりだったけど2日かかりそう……」)
・事故等による交通機関の遅れ
(例「大雪のため停車します。再開までしばらくお待ちください」)
などです。
もし、毎日その時点での能力の限界まで使って過ごしていると、こうした不測の事態が生じた際、限界を超えて無理をしないと対処できません。無理をすれば次の日以降に響きます。
ですが毎日限界まで使っていれば無理を回復するタイミングがありません。そして不測の事態は不定期にやってきますので雪だるま式に無理が重なり、いつしか身体を壊すことになります。
そういった意味で平穏堂では、日常生活を『現時点での能力の6割から7割』で過ごすことをお勧めしています。
もちろん、日常の仕事や生活で目的を達成するために「現時点の能力」の6割や7割では足りないこともあります。その場合は「現時点の能力」を鍛えることで、6割や7割で目的を達成できるまで底上げすることをお勧めしています。
また、余力があるときに無理のない範囲で「必要とされるであろう能力の限界」を鍛えて底上げすることもお勧めしています。特に筋力は鍛えて損は無いのでほとんどの患者様にお勧めしています。
2.10割を超える力を出したら回復するまで休息する
日常を6割7割の力で過ごしていて余力があっても、その余力で対処しきれない不測の事態では10割超えの力を出さざるを得ない場合があります。そのような場合、平穏堂では必ず休息して回復を待つことをお勧めしています。
なぜなら10割超えの力は心身に無理をさせて出しているため、回復せずそのままにすれば必ず不利な症状を心身にもたらすからです。
不利な症状は軽いものでは筋肉痛や怠さ、重いものでは気力不足による注意力散漫からの転倒・転落事故などが考えられます。
回復を待たずにそういった不利な症状を積み重ねればどんなに頑丈な人でもいつかは壊れてしまいます。逆にこまめに回復をすれば柔な人でもそうそう潰れません。
ですので平穏堂では10割越えの力を出したあとは必ず、休息して回復を待つことをお勧めしています。
3.長期計画を策定する際は必ず休息期間を設ける
そうはいっても受験や大きなプロジェクトなどでは持てる能力の限界を超え続ける必要がある場合もあります。幸いそうした状況はほぼ長期計画になります。そして長期間に渡って限界を超えつづける計画をたてる場合、平穏堂では一定期間ごとに回復のための休息期間を設けることをお勧めしています。
回復のための休息期間を設けることで、回復中にそれまでの限界を超えた分がある程度固定され、能力の底上げになります。
逆に休息期間を設けずに限界を超え続ければ、どんな人でも必ず心身が壊れます。