はじめに
こんにちは。平穏堂です。
これから連載する道具感情仮説は
1.特定の感情はヒトが目的と状況に応じて選択して生み出す道具である。
2.特定の感情は物理的あるいは情報的な他の道具や手段で代替可能である。
という2点からなる仮説です。
1.についての一例を挙げれば
「ヒトは思い通りにならないときイライラする」のではなく
「ヒトは思い通りにするために『イライラする』ことを選択し、イライラを生み出す」となります。
また2.についての一例を続けて挙げれば、
「思い通りにする」という目的は「イライラする」を代替する他の手段で達成可能である、となります。
本論では特定の感情として「怒り」「喜び」「悩む」「悲しむ」「恐れる」の5つの感情について
ピックアップします。
そしてそれらの感情は、何のために生み出される道具なのか。
その道具としてのメリットデメリットは何か。
代替可能な道具や手段は存在するのか、存在するなら具体的には何か。
を記述していきます。
この道具感情仮説が仮に真であるとすれば、以下の成果が得られると私は考えています。
1.感情を生み出すコストよりも少ないコストの道具や手段を用いることが可能になる。
2.相対的に日常生活での消耗が少なくなり、今までよりも冷えにくくなる。
具体的な例としては
・自分が「罵る言葉」を使う目的に気づき、より自らにとってコストの少ない行動をとれるようになる。
・「公憤」を覚えるよりも、より建設的な行動をとれるようになる。
・「自己擁護」で狼狽えるよりも、より窮地を脱出しやすくしやすくなる。
・「狡い」と感じるメリットデメリットに気づき、任意の状況下で「狡い」と感じたほうが良いかどうか判断がつきやすくなる
などが考えられます。
なおこの仮説のベースはアドラー心理学の本で読んだ『目的論』です。
参考図書
1.『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』
著者 岸見一郎 古賀史健 発行所 ダイヤモンド社 2014年5月21日 第12刷発行
ISBN 978-4-478-02581-9 C0030
2.『アドラー心理学入門 よりよい人間関係のために』
著者 岸見一郎 発行所 KKベストセラーズ 2014年5月5日 16版発行
ISBN 978-4-584-10312-8 C0211
3.『幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えⅡ』
著者 岸見一郎 古賀史健 発行所 ダイヤモンド社 2016年2月25日 第1刷発行
ISBN 978-4-478-06611-9 C0030
次回は本論第一章「怒りという道具」を記述予定です(変更する可能性もあります)
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イライラや不安が止まらず、自分より弱いモノや自分自身を罵らずにいられない、そんな気分がずっと続いてつらい、というとき、当院平穏堂三郷早稲田鍼灸治療院にご相談ください。
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