こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。
本日の「疲れにくくなる暮らし方」は
「『他者が検証できない理論は信仰に等しい』と気づくと疲れにくくなる」です。
人は、自分が体験した『現実』から得た主張を世に問うため『理論』を構築する場合があります。
その『理論』構築時、人は無意識のうちに自身の『常識』を組み込んでしまう場合があります。
ある人の『常識』は別な人の『常識』とは限りません。
そのため『常識』を組み込んだ『理論』は、『常識』が明示されていなければ他者が検証できません。
(『常識』が詳細に明示されていれば誰にでも検証できるとも言えます)
他者が検証できない理論は、その妥当性を確かめられないため、他者には受け入れられません。
「私の理論は正しい」と言い続けるのは可能ですが、それは非生産的で、信仰に等しい行為です。
非生産的な行為は終りがなく、ただ気力体力を消耗するだけですので疲れやすくなります。
また、神仏に対する信仰であればまだご利益があるかもしれませんが、自らの理論に対する信仰は
ご利益を期待できません。
ですので『理論』を構築する場合、論旨・前提条件・論理展開・根拠事象・追試あるいは再現条件を、他者が疑いなく理解できる共通言語で記述します。そうすれば他者に検証してもらい、第三者に妥当性を担保してもらうことも可能になり、『理論』の信頼性を高められます。
『理論』の信頼性が高まれば、その理論に含まれる主張が他者に受け入れられる可能性も高まります。『理論』を構築した本来の目的「主張を他者に受け入れさせる」が為されれば、気力体力が回復しますから疲れにくくなります。
従って「『他者が検証できない理論は信仰に等しい』と気づくと疲れにくくなる」となります。
次回(12/28)は、「自分の好みの事物にのみ反応し、好みでない事物に反応しないと疲れにくくなる」です。
以上
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