陰主陽従~こころを太極と捉え、無意識と意識の割合を状況に応じ調整すると疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

陰主陽従~こころを太極と捉え、無意識と意識の割合を状況に応じ調整すると疲れにくくなる」です。

 陰主陽従の解説はこちらをご覧ください

 

 ひとのこころを太極と捉えると、捉えづらい無意識が陰で、捉えやすい意識が陽です。

 『意識』は『無意識』による自動認知によって操作され、また『無意識』が他者に対し影響を及ぼすためには一旦『意識』を経由しなくてはならないため、無意識と意識には陰主陽従が成り立っています。

 

 無意識は生きるのに必要なレベルの『思考反応速度』をひとにもたらし、また、意識によるからだへのあいまいな指示(例:前に歩く)を詳細に解釈し、からだの各部位を連動して動かします。

 

 もし、無意識が無く、何らかの刺激を受けるごとにひとつひとつ意識して反応していたり、からだを動かすのに「この関節をこのぐらい曲げて…」と考えていたならば、状況へ対処する速度が足りず、対応に失敗する可能性が高いでしょう。

 

 かように無意識は強力ですが、あくまで過去の知識と経験に基づく自動応答しかできません。

 そのため今まで出会わなかった状況に対して対処成功率が下がるのは自明です。

 ゆえに、十分に訓練を重ねた状況に即座に対処する場合は無意識で行動できるようにしたうえで、

未経験と判断した状況には無意識での反射行動を抑えこみ、意識上で勝ち筋の論理を立て行動すると、

対応に成功する確率が高くなります。成功する確率が高くなれば疲れにくくなります。

 

従って「陰主陽従~こころを太極と捉え、無意識と意識の割合を状況に応じ調整すると疲れにくくなる」となります。

 

次回(12/24)は、「その時々の『からだの消化力』に合わせて食事を摂ると疲れにくくなる」です。

 

以上