複数の視点とそれに由来する矛盾を受容すると疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

複数の視点とそれに由来する矛盾を受容すると疲れにくくなる」です。

 人は一つ、あるいは複数の視点(=価値観、色眼鏡)を持ちます。


 人生の中で最初に構築される視点は、「帰属意識を抱く対象(あるいは共同体)」で「善」とされる視点です。私見ですが、大多数の人には「両親」が持つ視点が、それに相当すると思います。


 続いて、人生経験が増えるとともに、それらを取捨選択し、整合性を保ちつつ、内的な判断基準、つまり自分自身の視点を確立するようになります。


 そこから更に、自分自身の視点Aの「外側」を意識し、そこに新たな視点Bを構築し、視点Aの限界を視点Bから検討できるようになります。

 また、他人の視点と自分の視点を区別し、かつ対等であると認識できるようになります。

 また、いずれの視点も断片的であり、不完全な視点である、言い換えれば全てを網羅し完全な視点は、人である限り誰にも持てないと認識できるようになります。


 そうして複数の視点、対立もあれば協力もあり得る視点群の存在を受容し、視点の違いによる矛盾も受容し、(原理的に不可能でも)それらの視点を統合できるよう動くと、争いが最小限に抑えられ、建設的な結論を導けるようになります。

 争いが最小限ならば傷の回復に使う力も最小で済むため疲れにくくなります。

 また、建設的な結論が導けるなら関係者の皆に何らかの利益が生じ、故に結論がひっくり返される状況も少なく済むため、やり直しも少なくなりますから、やはり疲れにくくなります。(誰かが合意を蹴って独り勝ちしようとしても周りに抑え込まれる可能性が高い)


従って「複数の視点とそれに由来する矛盾を受容すると疲れにくくなる」となります。

 

次回(9/27)は、「『貴方のためを思って言うのですよ?』の裏の目的に気づくと疲れにくくなる」です。

 

以上