こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。
本日の「疲れにくくなる暮らし方」は
「『そのくらい自分で考えろ』と言うのを止めると疲れにくくなる」です。
人は説明するのに面倒くさくなったときなどに『そのくらい自分で考えろ』と他人に言う場合があります。
ですが『そのくらい』の定義が発言者と聞き手とで一致しない場合、発言者側の意図通りに聞き手が考えない可能性が高くなります。そうなれば結局意図通りにならず、再度いちから説明しなおすことになり、疲れます。
従って発言者側が自分の意図を面倒くさがらず具体的に、ときには実際の行動も示して聞き手に伝えることで、聞き手が発言者側の意図を正確に汲める可能性が高くなります。そうなれば意図通りに状況が進むため、説明も一度で済み、結果として疲れにくくなります。
従って「『そのくらい自分で考えろ』と言うのを止めると疲れにくくなる」となります。
次回(8/2)は、「自分にとって望ましい行動が行われたときに感謝を伝えると疲れにくくなる」です。
○思考の誘導
聞き手の成長を促すため、聞き手が自分で思いついた、と思い込ませる手法があります。
その場合、極めて繊細に設定した前提条件を聞き手に認識させたうえで最後に一言、
「そのくらい自分で考えろ」と伝えます。言い換えると他の結論に至らないようガチガチに
条件の絞り込みを行ったうえで思考を誘導するわけです。
ただし、それも聞き手の知識や経験を発言者側が正確に把握し、論理展開の前提条件を
聞き手の知識や経験で十分に理解可能であるという下地が必要です。
その下地が無いと、聞き手はただ戸惑うばかりです。
そこまでやるにはやはり疲れますから、『そのくらい自分で考えろ』を使うのは
十分にリターンが望まれる相手にのみとしたほうが疲れにくくなると言えます。
以上
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