仕事は手段であって目的ではないと気付くと疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

仕事は手段であって目的ではないと気付くと疲れにくくなる」です。

 人は常に目的を持ち、それを満たすよう行動します。

 そして、意識して持つ目的もあれば意識せずに持っている目的もあります。

 私見ですが、前者は「生活のために金を稼ぐ」、後者は「幸せになりたい」などが代表的な例です。

 

 そして、その目的を達成する手段の一つに「仕事」(あるいは「職業」)があります。

 「仕事」そのものを人生の目的に設定すると、その仕事に対する適性、あるいは能力がなかった場合、

人生が詰みます。

 詰んでしまえば前にも後ろにも進めずその場で足踏みし続けるしかなくなり、気力体力が回復しづらくなるため、疲れやすくなります。

 そこで「仕事」そのものは自分の人生の目的ではなく、自分の人生の目的は別にあり、それを達成するためには、ただの手段にすぎない「現在の仕事」に固執する必要は無い、と気づくと、適性の無い仕事から離れられるようになるため、疲れにくくなります。

 

従って「仕事は手段であって目的ではないと気付くと疲れにくくなる」となります。

 

次回(6/30)は、「自分が何に対して特別な意義を感じるかに気づくと疲れにくくなる」です。

 

○仕事を目的とするのが適切な場合


   仕事を人生の目的として設定するのが適切な場合もあります。

   それは、

    ・仕事に対して高い適性がある

    ・その仕事を通じて達成できる、仕事より大きな枠の目的を持っている

   場合の2パターンです。


   前者の例としてはプロのトップアスリートなどが挙げられます。

   ですが、これは個人の資質によることが多く、万人に適用できるルールではありません。

 

   後者は主に「共同体への貢献によって自己承認を行い、幸せになる」目的があり、

  それがある程度職業によって限定されるパターンです。

   自意識に対し「楽しく仕事が行える条件付け」を行うと、このパターンを適用できるため、

  後者は万人に適用できます。

 

   目的の具体的な例を挙げると

   ・「不安でやってきた患者さんを安心させたい。患者さんが安心した顔を見るのが私の幸せ」

   ・「クライアントが言葉にできなかった本心を形にしてご自宅を建てることができた。

     クライアントから感謝され、その幸せそうな顔を見られると自分も最高に嬉しい」

   といったところです。

 

   端的にいえば、自分が幸せになるために他人を幸せにする、そして他人を幸せにするための

  手段として、現在の仕事を使うと認識すれば、現在の仕事(の習熟)を人生の目的に設定できます。

 

   後者の利点は、現在の仕事に適性がなければ、他の適性のありそうな仕事に乗り換えても

  より大きな目的である「共同体の貢献によって自己承認を行い、幸せになる」の達成に問題が

  生じないという点です。

 

以上