こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。
本日の「疲れにくくなる暮らし方」は
「『失敗を取り戻す』のを諦めると疲れにくくなる」です。
人は成功したり失敗したりを繰り返します。
そして失敗したとき、その失敗を「次の成功」で取り戻そうと考える場合もあります。
そう考えるのは成功するはずの行動に失敗してしまったときが顕著です。
ここで失敗を取り戻すのを諦めない場合、状況と手札の精査が必須です。
そしてさらに手札が足りない場合、どこからか調達しなければなりません。
それらの精査や調達といった行動にはコストがかかります。
残念ながら、「成功するはずなのに失敗した」状況は精査しづらい状況です。
それは、間違いを見つけるよりも誰の責任にするかを争うためです。
また、不足していたと考えられる手札は、調達できるようなら最初から調達できています。
その2点から、失敗を取り戻すには、まっさらな状況から行動を起こすよりもコストがかかると
分かります。コストが多くかかればそれだけ疲れやすくなります。
ですので、失敗した場合、次の成功で取り戻すなど考えずに一回まっさらな状況に戻したうえで、
コストをかけなおして行動すると、効率良く進められるため、疲れにくくなります。
なお、もともと失敗を計画に織り込んでいる場合は当記事でいうところの「失敗を取り戻す」には当たりません。
従って「『失敗を取り戻す』のを諦めると疲れにくくなる」となります。
次回(6/12)は、「『自分が絶対正しい!』と思うことを止めると疲れにくくなる」です。
○スパゲッティコード
当記事を書いている最中に筆者の念頭にあったのは「スパゲッティコード」です。
「スパゲティコード」とはIT用語です。プログラムの中身が、度重なる仕様変更の結果、
スパゲティの麺のように絡み合い、一読してもその意図が分からなくなった状況を言います。
そういった状況でもプログラムは要求仕様通りの動作をしているため、バッサリ捨てるわけにも
いかず(※)、保守する人達は現行の実装内容を解きほぐしながら読み進み、どこに手をつけるかを
見極めていきます。大変に根気のいる作業です。
要求仕様の文書が最新化されておらず、プログラムが最新の仕様という状況なら倍率ドン!です。
(※) プログラムを捨てるとなると一から作り直して、さらにあらゆる動作テストを念入りに
行わなくてはいけません。そのコストは一般的な保守費用では賄えません。
以上
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