こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。
本日の「疲れにくくなる暮らし方」は
「『施し』の後、施したことを忘れられると疲れにくくなる」です。
人は何かを他人に『施す』と、無意識にその見返りを求めることがあります。
見返りが無かった場合、哀しみ、そして憤ることもあります。
哀しみ、憤るというのは強い感情ですから、それらが生じることで疲れやすくなります。
ではどうするか。それは『何』を『誰』に施したかを忘れ、そして『施したこと』そのものを
忘れることです。『施したこと』を忘れてしまえば『見返り』を求めることが無くなりますから、
見返りが無いことを哀しまなくなります。哀しむことがなければ憤ることも無くなりますから、
強い感情が生じることも無くなり、疲れにくくなります。
従って「『施し』の後、施したことを忘れられると疲れにくくなる」となります。
次回(5/19)は、「『今の現金』と『未来の現金』は『今』のほうが価値が高いことに気付くと疲れにくくなる」です。
○宣伝としての施しについて私見
人は宣伝としての施しを行うこともままあります。
この場合、「自分は共同体の役に立つ人間である」とアピールすることが目的ですから、
施したことを『忘れ』てしまうと、本来の目的に適いません。
ですが、施した相手からの見返り(お礼の言葉やなんらかの行動)が無くて哀しむことが
多い場合は、それこそ『忘れる』か、『施し』による宣伝そのものを諦めた方が、精神衛生上、
無難な選択ではないかと私は考えます。
以上
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