こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。
本日の「疲れにくくなる暮らし方」は
「『聞かれるまでは助言するのを我慢する』と疲れにくくなる」です。
人は自分の行動に自信を持ち行動します。言い換えると不安があるときでも行動してしまうと、
それを正当化するために後付で自信を持ちます。
そのため、行動した後に他人から助言を受けると、どんなに好意的な助言であったとしても、
その行動に対する自信を崩されないよう、反発し、助言相手を遠ざけようとします。
これはいわゆる『図星を刺されたときに顔を真っ赤にして反論する』という状況です。
私見ですが、だいたいそのような状況では、自分が誤っていることに気付いていて、
それでも後にひけなくなって、さらに泥沼にはまることが多い、と私は思っています。
まとめますと、求められずにする助言は、相手から強力な反発を食らうため、相手のためを思ってするにしても余り効果が出せないといえるでしょう。
ではどうすると助言の効果が出せるのでしょうか。
それは相手が助言を求めたとき、相手から「こうしたいんだけど、どうしたらいい?」と聞かれたときにのみ、助言を行うことです。
これは「助言を求める精神状態」イコール
(1)助言を求められるほどに相手を信頼できていることを示す
→どのような言葉も信頼関係が無ければナイフを突きつけるのに等しい。
信頼する人の言葉であれば、どんなにキツイ言葉でも受け止められる。
(2)自分の非を認め、改善案を受け容れる素地がある状態を示す
→相手を信頼していても、自らの非を認め、他人の指摘を受け入れる素地が無ければ、
どんなに有用な言葉もただ表面を上滑りする。
であるからです。
有効な状況で助言することで、助言が無駄になりづらくなり、その分疲れにくくなります。
従って「『聞かれるまでは助言するのを我慢する』と疲れにくくなる」となります。
次回(5/11)は、「必要な精度を出すまでの時間を短くできると疲れにくくなる」です。
以上
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