『犠牲にする要素』を最初に決めると疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

『犠牲にする要素』を最初に決めると疲れにくくなる」です。

 人が課題解決に使える資源(時間や資金など)にはどうしても制限が存在します。

 

 そのため、「全部大事だから」といって全ての課題を解決しようとすると、資源が不足します。

 

 資源が不足していることが見えているのに、解決手順を強引に進めてしまうと、間違いなく

手順は途中でとん挫し成果が出せなくなります。そうなれば一区切りできないため休めず、気力体力も回復できないため、疲れやすくなります。

 

 ではどうするか。それには『解決すべき課題の規模』を、『いまある資源で解決できる規模』まで

削り落とすことが有効です。つまり『犠牲にする要素を最初に決める』わけです。

 

 『犠牲にする要素を最初に決める』手順は、以下の通りです。

 

  1.まず、解決しなくてはならない課題を構成する要素群に分解します。

  2.次に要素一つ一つのなかで、「解決しないときのリスクが最も少ない要素」を探索します。

  3.2の手順で探索した要素を『解決すべき課題』から排除します。

  4.課題の規模が、『今ある資源で解決できる規模』になるまで2と3の手順を繰り返します。

 

    (2と3で課題から排除される要素が『犠牲にする要素』です)

 

 上記手順を踏んで『解決すべき課題の規模』を、『いまある資源で解決できる規模』まで削り落とせば

課題の解決が最後まで行えることになります。

 課題の解決が最後まで行えれば、明らかな成果も残せます。

 成果がでれば一区切りつきますから休めます。

 休めれば気力体力も回復でき、結果として疲れにくくなります。

 

従って「『犠牲にする要素』を最初に決めると疲れにくくなる」となります。

 

次回(4/17)は、「目標は明確な数字で表すと疲れにくくなる」です。

 

○犠牲となる要素の身近な例

 

 身近な例として『夏休みの宿題を最終日だけで行う』を挙げます。

 『犠牲となる要素』には、

  ・9月1日に提出しなくても済むもの

  ・後から謝罪や反省文の提出で済むもの

 などがあるかと思います。

 逆に『犠牲にしてはいけない要素』には

  ・成績に直結するもの

 などがあります。

 

 ただ、『資源が無く』なってから『課題の解決』を図るのではなく、

 『資源が十分にある状態』で『課題の解決』を図るのが、疲れにくくなる暮らし方の本道です。

 

以上