こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。
本日の「疲れにくくなる暮らし方」は
「『直ぐに』の意味する時間が立場によって異なると解ると疲れにくくなる」です。
人は「直ぐにやります」という言葉を使うことがあります。
ですが、その言葉を発した人の立場、あるいは目的よって『直ぐに』が指す時間は異なります。
例えばテレビ局のADは一分一秒を争い、新聞社の記者であれば時間単位、月刊雑誌社の編集者なら日単位です。
こういった時間感覚の差は、時間感覚を共有できる範囲の共同体(部署レベル)であればほぼ問題になりません。ですが、時間感覚が異なる部署の人間同士が協力するとき、このことに気付いていないと、
対立の原因になります。
短い時間感覚で働いている人から長い時間感覚で働く人を見れば仕事をしていないように見えます。
逆に長い時間感覚の人から短い時間感覚の人を見れば「なぜそんなに急いで結論を出すのか」と
いら立ちます。
そういった対立が起これば争い、傷つき、回復が必要になるため疲れやすくなります。
時間感覚の差に気付き、相手の『直ぐに』がどのくらいの時間かを確認することで、
ある程度対立が起こることを防ぐことができます。対立が起こりにくくなれば疲れにくくなります。
従って「『直ぐに』の意味する時間が立場によって異なると解ると疲れにくくなる」となります。
次回(4/9)は、「文章を書くときは書きやすいところから手をつけると疲れにくくなる」です。
○経営者は複数の時間感覚を切り替えなくてはいけない
同じ会社の中でも時間感覚は異なります。
製造現場や経理の人々は、分、時間、日を単位にして考え、それより後は積み重ねの結果です。
営業の人々は、日、週、月を単位にし、それより後は積み重ねの結果です。
そして研究開発や企画部門は、月、四半期、半期、年を単位にして考えます。
単に違うだけでなく、その時間感覚でないとその部署の目的に適う仕事ができません。
つまり、製造現場と研究開発の人を同じ時間感覚を持つよう強制するのは目的を達成するには
不適切な手段です。
ですが、経営者は全ての部門を統括して制御する必要があります。
そのため、相対する部署に応じて、適切な時間感覚に切り替えていく必要があります。
以上
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