扇動者から距離を置くと疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

扇動者から距離を置くと疲れにくくなる」です。

 人の中には、他人を扇動する人が居ます。

 その扇動の目的は「現行の秩序を破壊する」ことです。


 そして「破壊した後のことは考えていない」のも大多数の扇動者に当てはまります。

 (なかには考えている者もいます。私見ですが、そういった人間にろくな人間はいません)


 つまり、扇動者に乗って扇動されてしまうと、最終的にはひとり焼け野原に立っている

ことになります(下手すれば焼け野原に立つところではなく、社会的に死ぬか、生物的にも

死ぬ状況にもなりえます)。

 そうなれば何も生産することなく、回復できず、ただ疲れるだけになります。


 扇動者から距離をおき、その主張を時間を掛けて精査することができれば、扇動にうかうかと

乗ることも少なくなるため、結果的に疲れにくくなります。


従って「扇動者から距離を置くと疲れにくくなる」となります。

 

次回(4/6)は、「建設的な議論をすると疲れにくくなる」です。


○扇動のやり方


  扇動で主に使われる手段は「不安や恐怖」を煽ることです。

  「不安や恐怖」を用いるのは何故か。それは人の生存本能である「安心や安全を求める心」に

 直撃し、大きく人の心を揺さぶれるからです。


  そして「不安や恐怖」を煽った後、「こうすれば安全です」と云うのが扇動者の手口です。

 

   この「不安や恐怖」を煽り、その後に安全を謳う際に、重要なポイントは

 「一見すると正論に見える」ことです。精査すると穴だらけの論述でも構いませんが、

 人を惹きつける要素を含むことが重要です。惹きつける要素は「常識を覆す!」などが適当です。

 (常識を覆すといっても実際はまるで間違いだったり、専門の業界では既知の事実だったりします)


  色々と衝撃を受け、心が弱っている人は精査することなく(=心に精査するだけの余力が無く)、

 「自分が欲しかったのはこの言葉だ」と思い込み、その扇動者の主張にどうしようもなく

 惹きつけられてしまいます。


  被扇動者が持つ「扇動者への信頼」を破るためには、反証を突きつけるだけでは足りません。

  惹きつけられてしまった被扇動者から信頼を得たうえで、相手に「それに対する反証として

 こういうものがある。あなたはどう思う?」と、反証を示したうえに、相手に精査するか否かの

 権限そのものを渡すことが必要になります。

  反証と権限を渡し、安心した状態で相手に考えてもらうことで、渡された相手は扇動者の主張を

 懐疑的に見直し、自立する可能性がでてきます。

 

  なお、相手に精査する権限を渡さず「お前は間違っている!」と正論を突きつけると、

  「攻撃されている」→「正しいから既得権益者から攻撃を受けている」

  →「やはり扇動者の人は正しい」という論理で相手を頑なにさせてしまうため

  あまりお勧めしません。


以上