『一旦横におく』と『投げ出す』は違うと気づけると疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

『一旦横におく』と『投げ出す』は違うと気づけると疲れにくくなる」です。

 人は、優先度に差がある課題が複数存在するとき、優先度の低い課題を『一旦横に置く』ことがあります。ここで『一旦横におく』=一時的な棚上げと、『投げ出す』=課題の放棄の区別がついていないと、

一時的でなく放置し続け、『投げ出す』のと変わらない事態に陥ることがあります。

 『投げ出』してはいけない課題を結果として放置してしまえばその課題が解決されないことに伴う不利益が発生します。その不利益を回復する作業に気力体力を使用すると、疲れやすくなります。


 『一旦横に置く』ことがあくまで一時的であることを認識し『投げ出す』ことがなければ、本来の予定よりも遅れることがあっても課題そのものは解決されるため、不利益を被る可能性は低くなり、結果として疲れにくくなります。


従って「『一旦横におく』と『投げ出す』は違うと気づけると疲れにくくなる」となります。


次回(4/1)は、「『伝える技術」を『実際に使う』と疲れにくくなる」です。

 

○『一旦横に置く』のを『投げ出す』に変化させない方法


   『一旦横に置く』のを『投げ出す』に変化させないために有効な方法があります。

   それは、『課題を見直す日時』を定めることです。

   この日時を定めるときのコツは『何日の何時』と絶対値で定めることです。

    

   何故『何日の何時』に見直す、と決める必要があるのか、それは放置の言い訳から

   『状況の変化』を弾くためです。


   他の期限の定め方、例えば条件指定の『○○が終わったら』あるいは、『一日の終わりに』と

   いう曖昧な時間指定をしたとします。


   前者は『○○』が思ったよりも時間が掛かったりすれば

   『○○終わらないから横に置いといたアレの見直しはまた後にしよう』

   となる可能性が高くなります。それが続けばただの放置、『投げ出し』となります。


   また後者は『一日の終わり』というのが曖昧な定義であることが問題になります。

   絶対値としての『一日の終わりの時間』が決まっていれば、見直しは必ず行われますから

   その場合は問題ありません。

   しかし『作業が一段落した段階』などを『一日の終わり』と定義していた場合、

   本当に終電ギリギリの時間、乃至疲れ果てたタイミングで課題の見直しを行わなくては

   ならなくなります。そのような状況で十分な課題の見直しを行うことは困難です。


   従って『何日の何時に見直す』と指定する、よしんばその日時に見直せなくても

   再度見直しの日時を絶対値で決めなおす、とすることで、『一旦横においた』つもりが

   意図せず『投げ出した』形に陥ることは少なくなります。


   絶対値で指定することにはもう一つメリットがあります。

   それは日時が確定しているため、見直しに必要な関係者を一堂に集めやすくなるということです。


以上