こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。
本日の「疲れにくくなる暮らし方」は
「モラハラに気付くと疲れにくくなる」です。
モラハラとはモラルハラスメントの略で、
「モラルを装った、あるいはそう思い込みながら為される心への暴力、嫌がらせのこと」です。
(Wikipediaより抜粋)
端的にいえば、任意の相手を支配する手法の一つです。
具体的には、まず反論できないような正論で攻め、反論が来ても論点をずらして追撃を封じ、
ときには直接的・間接的な暴力を使ってまで相手を脅します。そしてひたすら相手に
「あれ?自分が悪いのか?・・・そうか悪いのか」と思わせ続けることで、相手から自己承認能力を
奪い、相手に「モラハラしている側」は偉大な人物であると誤認させ、依存させるようにしていきます。
モラハラをする側の最大のメリットは、自分は偉大な人間である、と自分自身をごまかせることです。
モラハラを仕掛けられた相手は「仲間」ではなく「配下」になり、また「配下」であっても
モラハラする側に対する恐怖によって、自ら動くことができない「配下」に成ってしまいます。
そのため、何か仕事をするときには結局、モラハラする人間が自ら一人で動かなくてはいけなくなるため
仲間と協力できない分、疲れます。
モラハラされた側は当然恐怖におびえ自らを傷つけてしまうため疲れます。
またモラハラに気づかない第三者も、モラハラされた側が壊れきってしまってから気づくことで自責の念にかられ自らを傷つけることになりますから疲れます。
モラハラする側は、自らがモラハラしていることに気づくことで「自分は偉大な人間である」という
誤魔化しと、「仲間との協力」を天秤に掛けられます。
そうなれば、『「誤魔化し」によってでも自尊心を守る必要がある状況』以外では
「仲間との協力」を選び、仕事の負荷分散が可能になりますから、その分疲れにくくなります。
モラハラを受けている側も、今自分が受けているのがモラハラだと認識できれば、信頼する人間へ
相談するなり、逃走するなり、理論武装して徹底反抗するといった選択肢が生まれますから、
何の希望も無く耐え続けるよりも、疲れにくくなるといえます。
第三者として全てが終わる前にモラハラに気づけば、「なにもできなかった」という自責の念が
生じる可能性が低くなりますから、その分、疲れにくくなります。
従って「モラハラに気付くと疲れにくくなる」となります。
次回(2/9)は、「『他人に一言云いたい』とき、自らの目的を認知できると疲れにくくなる」です。
○モラハラを意図的に行う人間と、意図せずに行う人間
モラハラを行う人間は、意図して行う人間と、意図せずに行う人間の2種類います。
以下は全て私見ですが前者のほうがまだ交渉ができ、後者は交渉が無意味なため逃走一択です。
前者は目的を達成する道具として、意識的にモラハラを用いているため、そこに交渉の余地が
あります。具体的には他人を下げて自分を上げる世界観を持っているためモラハラを使っていま
すから、その世界観を変えてもらう交渉をするか、モラハラする側が満足する「他者承認」を
行うことでモラハラする必要性を減らすことができます。
後者は性質が悪いことに、モラハラに抵抗できない人間をどういう能力でかピンポイントで
見つけ、その人限定でモラハラを仕掛けます。そのため周囲の人間、特にモラハラする側が
権威であったり脅威だと感じる人間に気づかれることは、大変まれです。
かくしてモラハラは非常に狭い範囲で深く静かに進行していきほぼ成功してしまいます。
万が一支配される側が覚醒して抵抗したとしても、モラハラする側は逆切れを起こすか
関係を一時的に断ち切り相手の反撃を物理的に躱してしまいます。
(無意識では自分に不利だとわかっていて、負けるのが嫌で逃げ回っているのですが、
意識の上では「相手が考え直すまで頭を冷やさせて”やろう”」というような上から目線の
思考回路でいます)
そしてほとぼりが冷めたころ、モラハラを再開します。。。それを意図せず、
「自分は正しい、間違っていない」と認識して行うのですから交渉の余地はありません。
もしあなたがモラハラを受けていると感じているのであれば、『残りの人生全ての重さ』と、
『現状から脱出し、今の日常を変える手間』の大きさを天秤に掛けることをお勧めします。
以上
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