こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。
本日の「疲れにくくなる暮らし方」は
「人の脳は現実とイメージを区別できないことを知ると疲れにくくなる」です。
人の脳は、現実とイメージを区別できません(※)。
より正確にいうと
・「知覚からの入力」なのか「脳で合成したイメージ」なのかを区別できない
ということです。
「脳で合成したイメージ」は、前後の「知覚からの入力」との不整合が生じることが多く、
その不整合が生じた段階で脳はそれが非現実であると認識できます。
逆にいえば、不整合が生じない状態、あるいは不整合を無視するように考えている間は
非現実だと認識できません。
区別できない証拠の一つとしては、いわゆる「オーラ」や「霊」を「見れる」人達の存在が
挙げられます。その人達は、実際に、「オーラ」や「霊」を「見て」います。
ですが、それは脳内で合成されたイメージであり、他者にはなんら影響を及ぼしません。
もう一つは催眠術の存在です。
「現実とイメージ」を区別できないという脳の性質を使うと、
人は自らの体を効率的に動かすことができるようになります。
正中線に軸があるとイメージして動かせば、多数の筋肉がそのイメージを実現するように動きます。
解剖学上では正中線上にまっすぐな軸など存在しないにも関わらず、です。
つまり、人の脳は現実とイメージを区別できないことを知り、
かつ、効率的にからだを動かすイメージを学び、そのとおりに動かす訓練をすることで、
人は疲れにくくなります。
従って「人の脳は現実とイメージを区別できないことを知ると疲れにくくなる」となります。
(※)脳で作り上げたイメージで物理的な現実を変化させるということではありません。念のため。
例えば、一億円が自分の口座に入っているとイメージしても、そこで買い物に走ることは
ありません。それは何故かといえば、買い物する前には、口座残高を確認し、イメージと
不整合が生じていることを認識し、現実とイメージを区別できる段階が入るからです。
逆に言えば、記憶が改ざんされるか何かで、本当に一億円あると認識している状態で、
口座残高も確認しなければ、不整合に気づく機会がなく、買い物に走ることもありうると
思います。もっともその場合も現金を下ろすか、あるいは買い物時にカード会社への照会が
発生して実際に買い物できることができなくなるでしょうから、その時点で区別ができると
思われます。
次回(1/7)は、「評価基準を伝えてから他人に期待すると疲れにくくなる」です。
以上
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