こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。
本日の「疲れにくくなる暮らし方」は
「『持って生まれた性格』は存在しないことに気付くと疲れにくくなる」です。
心理学者のアドラーによれば、人には生まれ持った性格は無く、
人が、自分自身で性格(アドラーは”ライフスタイル”と呼んでいます)を選ぶのだといいます。
人のライフスタイルが定着するのは10歳前後とされ、ライフスタイルの選択にはそれまでの
経験や家庭環境が影響します。しかし、最終的に選ぶのは、ひとりひとりの「人」です。
この「持って生まれた性格は存在しない」「人は自分でライフスタイルを選んでいる」ことに
気付くと「持って生まれた性格だから○○するのは仕方がない」という類の「人生の嘘」を
つくことが出来なくなります。
嘘をつけなくなれば、辻褄を合わせる必要がなくなり、また自分の本質を直視する
勇気が湧いて世界をシンプルにとらえられるようになるため、疲れにくくなります。
従って「『持って生まれた性格』は存在しないことに気付くと疲れにくくなる」となります。
次回(1/6)は、「人の脳は現実とイメージを区別できないことを知ると疲れにくくなる」です。
○好き嫌いの判断基準は持って生まれたもの?
生まれ変わらずとも、人が自身の性格を変えられることからも
「持って生まれた性格」が無いことは明らかです。
ここからはアドラーの言ではなく、私見です。
「持って生まれた性格」が無い、というテーゼに対し、
「好き嫌いの判断基準」は「持って生まれるもの」だと、私は考えています。
それはなぜかといえば、私の経験上、人は、直感的に好き嫌いを生じ、理由を付けるとしても
後付になる、と考えるからです。
傍証として
・どんなに嫌いになる理由があっても好きでいることがある
・どんなに他人から「これは良いものだ」と薦められても好きになれない事象が存在する
・なんとなく生理的に嫌ということが存在する
・人を好きになるのは理屈じゃない、という成句がある
などが挙げられます。
機会があればこの仮説を検証してみたいと考えています。
もし、この仮説が正しければ、自分の好き嫌いに正直になると疲れにくくなるという記事が
書けるのですが…反証として「好き嫌いは年齢によって変わる」というものもあるため
すっきりはしません。
以上
コメントをお書きください