他人に声を荒げたくなる状況を認識できると疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

「他人に声を荒げたくなる状況を認識できると疲れにくくなる」です。

 人は他人に声を荒げることがあります。それは何らかの目的を持ち、

怒りのねつ造という手段で行動力を賄われて行われます。

 ですが、声を荒げることにはデメリットがあります。それは相手に「この人間は暴力的」

「理不尽」「理屈が通じない」といった マイナスイメージを持たれてしまうことです。

また、相手に反感を持たれることも多々あるでしょう。

 

 そういったデメリットを認識しているにも関わらず、なぜ声を荒げるのか。

その主な目的は、「交渉を、てっとりばやく自分の思い通りにすること」(※)だと私は考えます。

言い換えると、交渉に時間をかけるのを嫌い、かつ自分に有利な結果を得るために、

人は声を荒げるのです。


 この「交渉に時間がかからなくなる・有利な結果が得られる」というメリットを

前述のデメリットと比較します。

まず短期的かつ「一度や二度会う程度の浅い人間関係の中」で行うには、メリットのほうが

大きく、デメリットを補って余りあると思われます。

ですが、長期的かつ濃い人間関係の中で行うには、メリットは小さくなり、デメリットが無視できない

大きさになります。


 ですので、貴方ご自身に「声を荒げて交渉を勧めたくなる状況」が良くあるのであれば、

その状況の詳細を洗い出し、整理して認識し、声を荒げることを最小限に抑えることで、

他人にマイナスイメージや反感を持たれることが少なくなることになります。

 他人にマイナスイメージや反感を持たれることが少なくなれば、信頼関係が壊れにくくなりますから

同じ目的を持った仲間を増やしやすくなり、個人の負荷も分散できるようになって疲れにくくなる

と言えます。


 従って「他人に声を荒げたくなる状況を認識できると疲れにくくなる」となります。


次回(12/16)は、「上から目線になる状況を整理できると疲れにくくなる」です。


○声を荒げる効果


   人は、他人に声を荒げられると、必要以上の防御反応を生じさせ、委縮します。

   委縮すれば、声を荒げた相手に主導権を握られ、その相手の思い通りに交渉が

  進む可能性が非常に高くなります。

  そして、声を荒げて主導権を握る手法は、威圧に慣れていない相手という条件付きですが、

  論理的に会話を勧めて主導権を握る手法に比べ、圧倒的に早く主導権を握れます。

 


○声を荒げる例


   例えば、レストランで注文した料理が、混雑によって遅れたとき、注文した料理を早く

  持ってこさせるために、声を荒げて店員を呼びつけるなどです。


   実際には声を荒げる必要はありません。店員に状況を伝えてお願いすれば、店員側は

  最善の対応をとってくれるでしょう。それでも料理が来るのが遅いのであれば、

  それは店側がよっぽど忙しい状況だと理解すればよいのです。

  (最善の対応を取らない店員が居る店でも次から使わなければ済みます)


以上