”他人の『人生の課題』を奪わない”と疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

「”他人の『人生の課題』を奪わない”と疲れにくくなる」です。

人は、仕事・友人・家族に関する『人生の課題』に直面します。

ここでいう『人生の課題』は、解決しなければならない事象であり、回避できない事象です。

子供であれば宿題や受験、社会人であれば仕事上のトラブル、友人間で誰に味方するか、

家族間での金銭トラブルなど、様々です。


『人生の課題』は、直面した本人にしか解決できず、他人は『請われての援助』しかできません。


ですが、『課題に直面した本人』を何らかの力で『支配』することで

支配した人間は、その課題の解決を試みることができるようになります。


言うなれば「他人の人生の課題を奪って、自分の人生の課題とする」ことになります。


この方法には1つの利点と2つの不利益が生じます。

利点は「課題の解決に成功した場合、他人の人生を自分の思い通りにできる」ことにより

「自分の価値」を自他に認知させることができることです。

不利な点その1は

「課題の解決に失敗したとき、課題を奪われた側から攻撃を受ける」、

不利な点その2は

「課題の解決に成功したとき、課題を奪われた側は、奪って解決した人間に依存するようになり

 自立しなくなる」という点です。


不利な点その1は攻撃を受けるため傷つきますから疲れます。

不利な点その2は依存されるよう仕向けた以上、相手の人生に責任を持たなくてはいけなくなり、

その分疲れます。また、相手は自立しなくなるため、対等な関係で共通の目的に向かう仲間に

ならなくなります。

そうすると本来仲間と分担して行える仕事を自分ひとりでこなさなくてはならなくなるため疲れます。


不利な点2つから生じる疲れは、「自分の価値」を自他に認知させることができる利点を

打ち消して余りあると、私は考えます。

他人の『人生の課題』を奪わず、請われたときに限り十分な援助を行うようにすれば、

攻撃も受けることもなく、対等な関係の仲間も得られます。


従って「”他人の『人生の課題』を奪わない”と疲れにくくなる」となります。


もちろん、「他人を依存させたい」という目的を持った上で、その手段として「人生の課題を奪う」

のであれば、疲れたとしても、適切な手段の一つであると私は考えます。


次回(11/26)は、「相手は正しい答えを知っていると考えて話を聴くと疲れにくくなる」です。


以上