こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。
本日の「疲れにくくなる暮らし方」は
「整理整頓しておくと疲れにくくなる」です。
人が、任意のモノを特定の集合から探し出すときは索引や分類を使うことが多いです。
索引付けや分類を行うと、行わない場合に比べ、任意のモノを探し出す時間が短縮されます。
探し出す時間が短くなれば、長い時間をかけて探し出す場合よりも疲れにくくなります。
そして、整理整頓とは、任意のモノを探しやすくするために、索引や分類を行う行為に他なりません。
従って「整理整頓しておくと疲れにくくなる」となります。
次回(11/16)は、「『意見の否定』と『人格の否定』を区別できると疲れにくくなる」です。
○索引・分類の有無による探す労力の比較
1) 索引無しと索引有りの比較
・索引無しの場合
100の無秩序な集合から何か一つ探すには最大100回探す行為が必要です。
・索引有りの場合
100の索引付き集合から任意のモノを探す場合ならば、
探す行為は、最大でも50(全体の半分)回で済みます。
2) 分類有り
・分類無し
毎回100個の全体集合から任意のモノを探す必要があります。
・分類有り
100個の集合をⅩ種類に分類しておくと、先ずは(100割るX)個から成る部分集合の
いずれか一つから、任意のモノを探せばよいことになります。
例えば20種類に分類していたなら1分類5個の集合から探すことになります)
(含まれる分類が間違っていた場合はまた手間が生じます)
○『散らかっててもどこに何が在るかわかってるから大丈夫』は本当か
整理整頓は行う必要が無いと言い切る人のなかには、
「散らかってるように他人から見えても、自分がどこに何があるかわかってるから大丈夫」
という人が居ます。
この場合、任意のモノを取り出すのに10秒かからないのであれば問題ないでしょう。
ですが実際のところそんなことはなく「あれー?ここにあったと思うのになー??」では
ないでしょうか。率直に言えば、言い訳以外の何物でもありません。
索引、分類を行い、かつ、その索引、分類が、見やすい大きさ・見やすい位置に
表示されている状態を作り出すことで、任意のモノを探し出す手間は、大いに省略できます。
○「○○するのが苦手だ」イコール「有利不利の判断の結果『○○しない』と選択している」
「整理整頓が苦手だ」と云う人は、
「片付ける手間」と「探し出す手間」を脳内で比較し、「片付ける手間」の方が不利益が大きい
と判断し、「整理整頓をしない」という選択をしています。
苦手意識を持っているとき、実際には「○○しない選択を行っている」ことの証拠を示します。
例えば「整理整頓」をしないと「殴る蹴る」などの「酷い目」にあわせられる、という状況を
考えましょう。
おそらく、大体の人は、一度「酷い目」にあった時点から、「片付ける手間」よりも
「酷い目にあう」ことのほうが不利益が大きいと判断し、整理整頓をやり始めると思います。
(殴られたって整理整頓しない、というレベルの人がいたら済みません。)
私個人としては、片付けと探し出すことのどちらに手間がかかるか、といった不利益を
比較し「苦手意識を持つ」選択をするのでなく、
「片付けることで次に探し出す手間が省ける」といった生じる利益に注目し、
「苦手意識を持つ」選択を取り下げることが建設的だと考えます。
なお、この理屈(○○するのが苦手だ=有利不利の判断の結果『○○しない』と選択している)は、
器質的な障害によるもの(花粉症や甲殻類アレルギーなど)を除き、成立します。
以上
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