こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。
本日の「疲れにくくなる暮らし方」は
「レッテル貼りを控えると疲れにくくなる」です。
人は、自分から見て「有る一定のカテゴリー」に属する人々に対し、レッテル貼りを行うことが
あります。
なぜレッテル貼りを行うのか。それは、人が生物として「世界を単純に理解したい」という目的を
持つためです。
世界を単純に理解していなければ、咄嗟の判断で迷い、身を危険にさらしてしまいます。
例えば「あの植物の個体は毒を持っていて危険だった。だから同種の植物には関わらないようにしよう」
といったところでしょうか。
つまりレッテル貼りは、「生物が持つ危険回避本能」と言えます。
ですが、人が、レッテル貼りを行うのは、人間社会においては危険を伴う作業です。
何故ならレッテルを貼ってしまうと、それ以上、レッテルを貼った相手の人間性を見ることを
止めてしまうからです。
人間性は、相手に応じて変化します。ある人にとっては安全でも別な人には危険人物、
ということはざらです。つまり、「今」「目の前にいる人物」に対し、レッテルを貼って
それで安心してしまうのは、目をつぶって山の稜線を歩くようなものだといえます。
目をつぶって山の稜線を歩けば、目を開けて歩くよりも、転げ落ちて怪我をする可能性が高まります。
怪我をすればその治癒に気力体力を奪われ疲れます。
ではどうすると疲れにくくなるか、と申しますと、「今」「自分の目の前にいる人物」に対して
得られた情報と、他者からの情報(レッテルも含む)も、全て自分の中で混ぜ合わせて、
相手が自分にとって安全な人物か危険な人物かを判断することが、遠回りですがもっとも効率の
良い危険回避となり、ひいては疲れにくくなる暮らし方だと、私は考えます。
以上から「レッテル貼りを控えると疲れにくくなる」となります。
次回(11/1)は、「『人は善意でしか他人を害せない』ことに気付くと疲れにくくなる」です。
以上
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