こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。
本日の「疲れにくくなる暮らし方」は
「スマートフォンを見るのを控えると疲れにくくなる」です。
人は、スマートフォンを見る際、以下に示す3つの状態になるため、疲れます。
1.スマートフォンを見るため、腕を曲げた状態を長時間保持する。
人の腕は、脱力した状態が一番疲れない状態です。ですが、スマートフォンを見るためには
腕を曲げて保持しますから、それだけでも疲れます。
また、スマートフォンを見ることに夢中になっている人は、長時間腕を曲げて保持することに
なります。
言い換えれば、肩・肘・手首・手指関節を全て固めた状態で長時間維持することに他なりません
から、手指末端までの体液循環は悪化し、疲れます。
2.スマートフォンの画面からの光が視神経を刺激し続ける
スマートフォンの画面は可視性・可読性を高めるため一定の明るさを持っています。
パソコンやテレビならばある程度の距離を置いて画面を見ますが、
スマートフォンはその画面の大きさにより、パソコンやテレビよりも明らかに近い距離で
見ざるを得ません。したがって単位面積当たりの明るさが同じであっても、視神経を刺激する
光量は、パソコンやテレビよりもスマートフォンのほうが大きくなります。
3.スマートフォンを見るため、首が前方に垂れ下がる
スマートフォンを見るためには、視線はどうしても前下方に落とすことになります。
そのとき、視線だけが下を見ることはあまりなく、首ごと、前下方を向きます。
言い換えれば、顔面とスマートフォンの画面が並行になるよう首が動きます。
(これもパソコンやテレビを見るときに比べ、急な角度で下を向くことが多いでしょう。)
すると、首の骨(頸椎)は、前方に垂れ下がる形を取ります。前方に垂れ下がるということは
それ以上前方に行かないよう首の後ろの筋肉、肩甲骨と首をつなぐ筋肉、背筋などが緊張します。
スマートフォンを見る時間が長ければ長いほど、その緊張状態が続きますから、
おおいに疲れます。
(回避策としてはスマートフォンを地面に垂直に持ち、顔面の前まで持ってくれば
良いわけですが、ただの変な人ですし、腕も疲れます。)
従って「スマートフォンを見るのを控えると疲れにくくなる」となります。
次回(10/31)は、「レッテル貼りを控えると疲れにくくなる」です。
○疲れる以外のデメリット
スマートフォンを見るのを続けると、疲れる以前に依存症になります。
その依存症にはいくつものデメリットがあります。
一つはよく言われる「歩きスマホ」。ハインリヒの法則にしたがえば、
300件の「おっと危ない」を感じたら、29件の「あ、失敗した」(軽微な事故)が生じ、
1件の深刻な事故が生じます。
ですので、歩きスマホをされている方は、10件の「おっと危ない」と感じる前に
おやめになるがよろしいでしょう。
さもなければ、自分自身にしか責任を問えない(←重要!)軽微な事故、
ひいては深刻な事故が待っています。
また、依存症ですから、何らかの理由でスマートフォンに触れなくなると、
イライラするようになり攻撃性も増します。
そのような状況が続けば、間違いなく人間関係にひびが入るでしょう。
意志を強く持っても、なんだかんだ理由を付けてスマートフォンを手放せなくなってしまっている
と気付いた方は、自分が依存症に掛かっていると認識し、スマートフォン断ちを試みると
疲れにくくなるかと私は考えます。
以上
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