会話中の『省略』部分を『元に戻す』技術を覚えると疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

会話中の『省略』部分を『元に戻す』技術を覚えると疲れにくくなる」です。

大前提:人は、同じ失敗を繰り返すと、自分の価値を認められなくなり、疲れる。

小前提1:人は、情報共有時、言葉から連想するイメージを共有できないと情報共有失敗である。

小前提2:人が言葉から連想するイメージを共有できない場合、その原因の一つに「省略」がある。

     ここで「省略」は、話し手の頭の中で分かっていることを「当然のこと」として聞き手に

     伝えないことである。言い換えると「意図せずに行われる『情報の隠ぺい』」である。

     省略が生じると、具体的な事例が抽象化(名詞も動詞も)されることが多い。


小前提1と2から、人は、意図せず自分が持っている情報を省略し、情報共有に失敗し、

そうすると、大前提から、疲れることがある、となります。

省略による情報共有の失敗を回避するためには、会話(=情報共有)中の『省略』部分を元に戻す

技術を覚え、実践すれば、情報共有に失敗しにくくなりますから、疲れにくくなる、となります。


従って「会話中の『省略』部分を『元に戻す』技術を覚えると疲れにくくなる」となります。


次回(10/23)は、「全身を温めるのは避け、下半身を温めるようにすると疲れにくくなる」です。


○省略を元に戻す質問方法


   1)不特定名詞(具体的な指示内容の省略)

     ○事例「間違いは起こってしまった」

     →省略を元に戻す質問

       「間違い」とは具体的には何?/誰が間違った?/何を間違った?

   2)不特定動詞(具体的な動作内容の省略)

     ○事例「彼は影響を与えた」

     →省略を元に戻す質問

       どのように影響を与えた?/具体的にはどんな影響を与えた?

   3)比較(具体的な比較対象の省略)

     ○事例「君にはなにもかも足りない」

     →省略を元に戻す質問

       何と比較して?

   4)判断(評価基準・判断者の省略)

     ○事例「あなたは冷たい人だ」「あなたは私に従うべきだ」

     →省略を元に戻す質問

       誰が決めた?/何を基準に?/誰の判断?/何を根拠に?/どのような理由で?

   5)名詞化(本来動きのある動詞が固定的な表現になることにより意味が歪められる)

     ○事例「家族関係に問題がある」

     →省略を元に戻す質問

       誰が?/どのように?/何について?



以上