罪悪感を覚える理由を分析できると疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

「罪悪感を覚える理由を分析できると疲れにくくなる」です。

大前提:人は、その時点での限界以上のことを無理して行おうとすると、

    無理する分を気力体力で補うため疲れる。

小前提1:人は、罪悪感を覚えると、その罪悪感を解消する目的を持つ。

     そして罪悪感を解消するため、実際には限界以上のことでも無理して引き受け行おうとする。

小前提2:人は、罪悪感を覚える必要があるときと無いときがある。

 

小前提1と大前提から、人は罪悪感を覚えると、限界以上の無理を行い、疲れる、となります。

ですが、小前提2から罪悪感を覚える必要があるときと無いときがあります。

つまり、罪悪感を覚えた理由を分析することで、必要以上に「罪悪感を覚えること」を無くすことが

出来ますから、疲れにくくなります。


従って「罪悪感を覚える理由を分析できると疲れにくくなる」となります。

 

次回(10/07)は、「『身内』も『他人』であると考えると疲れにくくなる」です。

 

○人が罪悪感を感じる時

 

   人が罪悪感を感じる時を列挙します。

 

   1) 自分の力が足りなかったと感じた時

 

       人は、力不足で関係者に損害が生じたとき、罪悪感を感じる場合があります。

      特に、指摘を受けたときなどはその典型的な例です。

       例:「お前がもっと頑張れば○○は助かったのに!」

      本当に罪悪感を覚える必要があるか否かの分析ポイントは、

      「そのとき自分が全力を出したか」です。

       全力を出したのであれば罪悪感ではなく、そのまま力不足を反省し、未来に向けて

      努力すれば事足ります。

       全力を敢えて出さなかった場合だけ、罪悪感を覚えればOKです。その場合も

      過去は変えられませんから、未来に向けて努力する行動力に変換すればOKです。

 

   2) クレームをつけられたとき

 

       人は、クレームをつけられたときも、罪悪感を感じる場合があります。

      理不尽なクレームであっても、内省的な人は、「え…自分が悪かったのかな…?」と

      罪悪感を覚えます。これはまさに「不要な罪悪感」です。

      この場合、分析のポイントは

      「クレームをつけられた事象が、当時、自分の影響範囲の下にあったか否か」です。

 

       もし、影響範囲の下にあったのであれば、それは理不尽な言いがかりでは無くなります。

      ですが、そのときも、罪悪感を覚えるのではなく淡々と今後の再発防止を行えば済みます。

 

       また、影響範囲の下にあるように見えても、物理的時間的に干渉が不可能な場合は、

      それをクレーム発言者に伝え、交渉するべきです。

 

       影響範囲の下に無い場合は、全く罪悪感を感じる必要はありません。

      もちろん、クレーム発言者が満足するような技術を駆使する必要はあるでしょうが、

      罪悪感に縛られず、淡々と「仕事」として演技すれば事足ります。

 

○自分が万能であると考えている人について私見

 

   「自分の力」を過信して、万能であると考えている人は、

   「もっと自分に力があったら何とかできたのに…」という罪悪感を感じやすい傾向がある、

   と私は考えます。

   従って、「いま・その場所での自分の力」を正確に把握することにより、

   罪悪感を無駄に覚えることが無くなり、その結果、疲れにくくなることに繋がります。

 

以上