こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。
本日の「疲れにくくなる暮らし方」は
「『罵る言葉は自己紹介』に気付くと疲れにくくなる」です。
大前提:人は、自分の弱点をカバーすることができるようになると疲れにくくなる。
小前提1:人は、誰かを嫌うと、その誰かを貶める目的で、嫌える要素を探す。
小前提2:人は、誰かを嫌えるようになる要素を、自分が罪悪感や恐怖を覚える分野から
探し出す傾向がある。つまり、その人が無意識のうちに避けたいと考えている分野であり、
弱点とする分野である。
小前提1と2から、人は誰かを嫌って貶める目的で、自分が罪悪感や恐怖を覚える分野から、
その嫌うための要素を探す、となります。
言い換えると、貴方が、嫌いな誰かを罵ろうとして最初に出てきた要素は、貴方の弱点でもある、
と言えます。
自分がそこを突かれると痛いと思うからこそ、他人もそこを突かれると痛いだろうと無意識で
考えるが故です。どこを突かれても痛くもかゆくも感じない人は、他人を罵るのが苦手です。
メジャーな罵り要素は「貯金の多寡」「学歴」「社会的地位」などでしょうか。
弱点が分かれば、意識してカバーすることができるようになりますから、大前提から疲れにくくなる、
となります。
従って「『罵る言葉は自己紹介』に気付くと疲れにくくなる」となります。
次回(10/04)は、「モノを持ち上げるとき掌を上に向けると疲れにくくなる」です。
○『罵る言葉は自己紹介』の具体例
1) 否定原理主義者「だからお前は駄目なんだ」
この言葉を良く用いる人は、否定することが人の心を折るのに有用だ、という
世界像を選択しています。モラルハラスメントもこの類です。
その世界観を選択した理由は「自分が否定された経験を強く覚えている」などでしょう。
しかし、実はそれはどうでもよいことです。
ここで重要なのは「否定すること」自体が目的になっていることです。
他人を否定する人にとっては、否定の根拠そのものは、なんでも良く、
最悪「俺の直観がダメだと言っているからダメなんだよ!」で押し切ります。
否定原理主義者の弱点は、強気な相手からの反撃に弱い、という点です。
この弱点をカバーするには、どうしても否定したいときは、明確な根拠を示すこと、
そして出来れば、否定原理主義そのものを放棄し、自分と相手の両方が利を得られる、
より良い落としどころを探す力を付けることです。
2) 嫌悪感むき出し主義者「あんたなんて○○じゃないのよ!」
○○には、罵る側が嫌悪する言葉が入ります。
この言葉を良く用いる人は、自分がその要素について突かれると痛いと認識しており
自分基準で、他人もその要素を突かれると痛いと「感じるであろう」という世界像を
選択しています。
「○○をしないと(他人は)駄目。だが、○○をしなくても自分はOK」という
ダブルスタンダードの考えを持つ人もこのカテゴリです。
弱点は、罵った相手が察しのいい人間だった場合、同じ言葉で反撃をくらう可能性が
高いことです。
この弱点をカバーするには、自分自身から、相手に反撃される要素を削除することです。
要素が削除できない場合、その要素を罵ることに用いるのを諦めるのが吉です。
○罵ること自体をしないのが最も疲れにくくなる
他人を罵ること自体を行わないようにすると、自分の弱点に気付く機会は減りますが、
反撃をくらう可能性がぐっと減り、他人と協調して行動することができる可能性が増します。
その結果、ひとりではできなかったことを行うこともできるようになるためお得ですし、
何よりも負荷分散が可能になるため、疲れにくくなります。
以上
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