こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。
本日の「疲れにくくなる暮らし方」は
「両目を結ぶ直線を地面に並行に保持すると疲れにくくなる」です。
大前提:人は、重力に対し最少の力で拮抗して立っていると疲れにくい。
小前提1:人の頭を支える力は、頭が重力に対し水平に保たれていると最少である。
小前提2:人の視覚は、地平線が水平である状況を基準として処理を行う。
そのため「頭が斜めになる」と、視覚の処理時に
「今の視覚情報は、基準に対し何度傾いている」という補正を掛ける。
補正する分、頭が水平を保っているときよりも処理に時間が掛かり、かつ疲れる。
小前提1と大前提から、人は、頭を重力に対し水平に保っていると疲れにくくなります。
また、小前提2から、人は、頭を重力に対し水平に保つとき、他の姿勢に比べ、
視覚情報の処理速度が最も速くなり、かつ疲れなくくなる、となります。
頭を水平に保つということは、両目を結ぶ直線を地面に並行に保持することに等しいため
「両目を結ぶ直線を地面に並行に保持すると疲れにくくなる」となります。
次回(9/18)は「緊張したとき無理やり息を吐き出すことを覚えると疲れにくくなる」
○頭をやじろべぇにする
頭を水平に保とうとするとき、意識して力を入れるのは、長時間保持し難いためお奨めしません。
頭を水平に保とうとするならば、まず、頭骨から始まる筋肉群(広頚筋、胸鎖乳突筋など多数)の
力をいったん最小限まで抜きます。その後、頭がぐらぐら動く状態で、
頸の一番上の骨(第一頸椎、環椎)の上に乗っているイメージを持ちます。
そのイメージを持った上で、頭を前後左右に動かして、最も力が要らなかったポジションを
頭の暫定ポジションとして採用します。
その暫定ポジションに慣れると、頸周りの力をどんどん抜いていけるため、そのうちに頭に
かかる重力がわかるようになります。そうすると、頭の重心の位置も体得できます。
体得した重心を使って、再度、最も力がいらないポジションを探し出し、そこを最も力の
要らない頭のポジションとして採用します。
一言でいえば、頭を背骨の上に乗っているやじろべぇと見なしてバランスを取ると、
最少の力で保持することができるということです。
以上
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