できることから始めると疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

「できることから始めると疲れにくくなる」です。

大前提:人は、できないことを行おうとして頑張っても、結局はできないまま終わる。

    その結果、無駄に気力体力を消費し、疲れる。

小前提1:人は、できることをやるときは、疲れにくい。

小前提2:人は、「今できない」ことは「できない」ことと認識した上で、

     それをできるように練習する分には疲れにくい。


大前提と小前提1から、人は、できないことを行おうとするときよりも、できることをやるときのほうが

疲れにくい、となります。

また、小前提2から、「今できない」ことも練習して「できるように努力する」場合は疲れにくい、

となります。

言い換えると、今現在「できること」「できないこと」を区別し、「できること」から始め、

「できないこと」については練習し、将来的に「できるようになる」ように努めると、疲れにくくなる、

となります。


従って「できることから始めると疲れにくくなる」となります。


次回(9/7)は、「正論を武器にしないと疲れにくくなる」です。


○先求開展、後至緊湊(まず開展(大きく伸びやか)を求め、後に緊湊(小さく鋭く)に至る)


  上記の文言は、武術の原則だそうです(『拳児』(松田隆智原作・藤原芳秀作画)15巻P150より)。

  私はこの文言を「まず大雑把に外枠を捉えた後、内側の細部を詰めていくことで、

  効率的に物事を進められる」と解釈しています。

  当記事の「できることから始めると疲れにくくなる」もこの原則に則っていると私は考えます。

  まず「今できること」から始める。(先求開展)

  「できること」の精度を高め、かつ、より短い時間でできるように習熟する。(後至緊湊)

  そして並行して新たに「できること」を練習して増やしていき、(先求開展)

  それらも習熟していく。(後至緊湊)

  そうすることで、最初は一点の「できること」から、沢山の「できること」から成る「山」ができ、

  その結果、色々な事を効率よくできるようになる、と私は考えております。


以上