こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。
本日の「疲れにくくなる暮らし方」は
「正中線の延長上に力を出すと疲れにくくなる」です。
用語説明「正中線」…前面・背面の中央を頭から縦にまっすぐ通る線
大前提:人は、身体の一か所だけから大きな力を出すと、その一か所が疲れてしまう。
逆に、身体のいろいろな部位から少しずつ力を出して束ねると疲れにくい。
小前提1:人の正中線は、からだの左右を分割する中央線である。
従って正中線の左右で筋量は大体同じになる。(極端には違わないと断言できる)
小前提2:力の方向性を一方向に集約するとき、一番安定するのは、
全方向から同一の大きさの力が向かってきている状態である。
小前提1と2から、正中線を中央にして左右半身の力を集めると、左右均等な力が出しやすく、
一番安定することになります(推論A)。
上記推論Aと大前提から、からだのいろいろな部位イコール左右半身の
各部位から、少しずつ力を出し、正中線の延長上に力を収束すると、疲れにくくなる、となります。
従って、「正中線の延長上に力を出すと疲れにくくなる」となります。
次回(9/5)は、「定性的と定量的な考え方を区別できると疲れにくくなる」です。
○応用「重力に対し直立する軸のイメージ」
人の身体には抗重力筋と称される筋肉群があります。
抗重力筋は、立ったり座っている間、骨格の位置を調整し続けており、
その結果、重力に対し最小限の力で直立できるように作用し続けています。
そのため、人は脳内にイメージで
『重力に対し直立する、体内に存在する一本の軸』(人によっては複数本存在します)を
イメージ上で作り上げ、そのイメージを脳内で斜めにしたり、回転させたりすることで、
紐づけられた現実の筋肉群をまとめて動かします。
そうすることで、自分の筋力だけでなく、重力も用いて運動できるため、疲れにくくなります。
その軸のイメージは、人それぞれです。しかし、その軸を正中線の代わりとし、
その軸の延長上に力を出すことができれば、重力も借りることができるため、
より疲れにくくなります。
以上
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