こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。
本日の「疲れにくくなる暮らし方」は
「褒めるより感謝すると疲れにくくなる」です。
大前提:人は、自分に価値があると感じられると気力が回復し、その結果、疲れがとれる。
小前提1:人は、他人を褒めると疲れる。
小前提2:人は、他人に感謝するとき、自分に「助けられるに値する」価値があることを認める。
小前提3:人は、他人に感謝されるとき、自分に「人を助けるに足る力があった」と感じ、
自身の価値を認める。
小前提1は当記事の後半で説明します。
小前提1から、人は他人を褒めると疲れます。
小前提2と3から、人は、感謝する/されると、お互いに自分に価値があると感じられるため
大前提から、気力が回復し、その結果、疲れがとれる、となります。
従って、「褒めるより感謝すると疲れにくくなる」となります。
次回(9/2)は、「決定権を持つ人の目的を理解できると疲れにくくなる」です。
○「小前提1:人は、他人を褒めると疲れる」についての説明
1) 「他人を褒める」ためには、自分がその対象より上の立場で居る必要があるため、疲れる。
人は、目下の人間から「流石、○○さん!」と言われても追従の言葉にしか
聞こえません。
最も、「他人より自分を上の位置に置く」目的を持っている人ならば、その言葉により、
自らの立ち位置が相手より上であると認識できるため、悪い気はしないとは思います。
ここで、話を主題に移します。
人は、目上の人間から「よくやった、○○」と言われて初めて「褒められた」と
感じます。
言い換えると、人が他人を褒めるには、その対象より上の立場でなければなりません。
「共同体における職制」以外の人間関係で、上下関係を保ち続けるには、
気力体力を消費し続けなければならないため、疲れます。
2) 与える褒賞がエスカレートしていくため、疲れる。
人は、褒められると、また頑張ろうと思います。
ですが、そこに落とし穴があります。
それは「人は『報酬系』に慣れる」という事実です。
具体的に言えば、同じ結果を出して同じ褒賞の場合、人は不満を持ちます。
また、前回より大きな結果を出したならば、より大きな褒賞を求め、
かなえられないならば、より大きな不満を持ちます。
褒める側が、褒められる側の、そういった不満を避けるためには、
褒賞のグレードを上げていかざるを得ません。
しかしそれは「いたちごっこ」であり、そのうちに褒賞のグレードはエスカレートし、
褒める側が提供できる限界を超え、「破綻」という結末を迎えます。
褒める側は、破綻する前でも褒賞のグレードを上げる作業で疲れます。
破綻した後も、褒められる側から責められ、さらに疲れます。
以上
コメントをお書きください