こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。
本日の「疲れにくくなる暮らし方」は
「分かるために分けてまた組み立てると疲れにくくなる」です。
大前提:人は、ストレスを感じると、対抗するために気力体力を消費し、その結果、疲れる。
小前提1:人は、生物の本能として、安全・安心を求める。
そのため危険・不安に対してはストレスを感じ、その状況を回避しようと試みる。
小前提2:人は、仕組みが分からないものに不安を感じる。
小前提3:人は、整然と組みあがったものに安心を感じる。
小前提2より、人は仕組みが分からないものに不安を感じます。
そのため、分かるために細かく分け、仕組みが分かることで安心します。
小前提3より、人は、整然と組みあがったものに安心を感じますから、
仕組みを知るために分けたものをまた元通りに組みなおすことで安心を感じます。
「分かるために分ける」「分けたあと元通りに戻す」と安心を感じるのですから、
不安でなくなります。よって小前提1より、ストレスを感じにくくなり、
大前提から、疲れにくくなる、となります。
従って、「分かるために分けてまた組み立てると疲れにくくなる」となります。
次回(8/30)は「『狡い』と言わないと疲れにくくなる」です。
○「分かるために分けてまた組み立てる」ことの具体例
1) 解剖学と運動学
解剖学は、「分かるために分ける」の代表例です。
ひとつの生き物が持つ「仕組み」を「分かる」ため、どこまでも「分けて」いきます。
そして、運動学は「また組み立てる」の代表例です。
あるスポーツを行う人に対し、その人のからだの使い方を、
分けて分かった仕組みを用い、より効率的な使い方に組みなおすことができます。
2) 故障の修理
身近なことでいえば、故障の修理も「分かるために分けてまた組み立てる」の
代表例です。
たとえば自動車が故障した場合、大体の人はボンネットを開け、
エンジンルームを診て故障個所を特定、修理し、またボンネットを閉じると
思います。
これで、ボンネットを開けずに、運転のために用意されたインタフェース
(ステアリングだったり、ギアレバー、アクセルペダルなど)からの反応だけ見て
故障原因を特定することは難しく、さらに修理するのはほぼ無理でしょう。
また、修理後、元に戻さないというのも、まずあり得ません。
安心を得られないというよりも、そのまま運転すれば間違いなく事故を起こすでしょう。
以上
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