日々の暮らしをルーティンワークにすると疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

「日々の暮らしをルーティンワークにすると疲れにくくなる」です。

ルーティンワークの定義:予め決まった手順通りに行う作業のこと。

            当記事では「同じことの繰り返し」とします。


大前提:人は、新たなことを始めるより、同じことの繰り返すほうが疲れにくい。

小前提1:同じことを繰り返しているうちに、余計なことはしなくなる

小前提2:同じことを繰り返しているうちに、不安要素を洗い出し、潰すことができるため、

     より安全に繰り返せるようになる。


日々の暮らしをルーティンワーク=同じことの繰り返しにすると、

小前提1から、余計なことをしなくなるため、余計なことをしていたときよりも

気力体力を消費せずに済むようになり、疲れにくくなります。

また、小前提2から、時間が経つにつれ安全になり、安全確保に使用する気力体力の消費量が

徐々に減少しますから、疲れにくくなります。(新しいことを行う場合は安全確保が必須です)

そして大前提から、日々新たなことを模索するよりも、疲れにくいといえます。


以上から「日々の暮らしをルーティンワークにすると疲れにくくなる」となります。

 

次回(8/24)は、「他人に”介入”せず、”援助”すると疲れにくくなる」です。


○ルーティンワークで得られるもの その1「余裕」


   日々の暮らしをルーティンワークにすることで得られるもの。それは「余裕」です。

   最初はおぼつかなくても、同じことを繰り返すことで余計なことを省いて効率化できます。

   その結果、体力的にも時間的にも「余裕」が得られますので、もっと重要な、創造的なことに

   思いを馳せることができるようになります。


○ルーティンワークで得られるもの その2「周囲の変化に敏感になる」


   同じことを繰り返していると、周囲の変化にも敏感になります。

   一言でいえば「定点観測」です。

   同じ時間に起きていれば、この前まで暗かったのに明るくなったなぁ、

   または、寒かったのが暖かくなったなあと分かりますし、

   普段通っている道の桜の木を見て、桜が咲いたと思ったらもう葉桜かとわかります。

   周囲の変化に敏感になると、人の変化にも敏感になり、危険回避能力も上がります。

 

○ルーティンワークの見直し時機について私見


   1) 安定していれば日々の見直しは不要


       私は、安定しているルーティンワークについては、「いま」問題が無いのであれば、

       積極的な見直しは不要で、そのままで良いと考えます。

       潜在的な問題が見つかった場合も、その時の為の対処法を用意しておけば問題ないと

       考えます。


   2) 長期的なバージョンアップや知見の増加による例外処理の追加時機は計画的に行うべき


       もちろん、刻々と変化する時代・状況に応じて、バージョンアップを行っていく必要は

       あると考えます。

       また、知見が増えたことで、想定できる例外も増えたならば、

       新たに組み込むことで、突発的現象に悩まされない分、より疲れにくくなります。

       ですが、対象となるルーティンワークが「運用開始時直後などの不安定な状態」で

       ないならば、バージョンアップや例外処理の組み込みは、長期計画を立て、

       その中で行っていくべきで、無計画に日々、手を手を入れ続けるのは危険だと考えます。


○ルーティンワークの例「出勤」


   毎日同じ時間に起床し、同じ時間にご飯を食べ、同じ時間に家を出て、

   同じ時間の同じ路線の電車に乗り、同じ駅で降りて、同じ角で曲がって、

   同じ階段を上って自分の机に着席するというルーティンを仮定します。

   同じことの繰り返しですから、体がやることを覚えてしまいますので、

   その間、頭は他のことを考えられます。

   さらに、どこに大きな段差があって、見通しの悪い道はどこそこにある、

   といった安全に関する知識も繰り返すうちに刷り込まれるため、危険回避も万全です。

   また、毎日同じ電車に乗っていれば、後何駅で乗換だというのも、特に考えずにできる訳で、

   その分、本を読んだり、深い考えごとをしていられます。


以上