型を利用すると疲れにくくなる

こんにちは。平穏堂院長の田上俊和です。

本日の「疲れにくくなる暮らし方」は

「型を利用すると疲れにくくなる」です。

大前提:人は「0から1を作りだす」ほうが「1を2に増やす」ことより疲れる。

小前提1:「型」は、先人が0から1を作り出した結果として存在する。

小前提2:「型」は、特定の目的を達成するのに効率的な手段を提供する。

     さらに、「型」に関わる人々により、「その型が生み出された際の目的」に従う方向で、

     改善され続ける性質を持つため、時が経つにつれ、より効率的になっていく。

 

小前提1と2から、人が特定の目的をもって、手段を選択する、あるいは作り出そうとする際、

「型」を用いると、「0から1を作り出す」必要がなく、かつ、効率的な手段であることが担保されます。

従って大前提から、疲れにくくなります。


以上から「型を利用すると疲れにくくなる」となります。

 

次回(8/22)は、「小さいものから動かすと疲れにくくなる」です。


○型の種類とその意義

「型」と言えば、まず武道の「型」がパッと思いつきます。

医療でいえば標準治療など、鍼灸治療では、八綱弁証などが「型」です。

IT業界では、プロジェクトマネジメント標準、デザインパターンなどがあります。

数学や物理学では、方程式が、特定の結果を求めるための「型」です。

つまり「型」とは、先人がその知恵を詰めて後世の人間に送る「宝の山」と言えましょう。


○型と個性についての私見

私は「型を使う」=「没個性」という図式は当てはまらないと考えております。

何故なら、どの型を使うかという選択の時点で、その人の個性が現れ、

また、型の使い方にも、その人の個性が現れる、と考えるからです。

逆説的に申せば、全ての人が、同じ型を使っても、まったく同じ使い方は出来ないと考えます。

何故ならば、人はそれぞれ、考え方、体型、身体の使い方の癖などが違うからです。

その型の創始者が気づいてなかったような隠されていた使い方を見つける人もいるでしょう。

つまり、ある人がA(エー)という型を使った時点で、A’(エーダッシュ)という型に変化するとも言えます。

そのA'が、特定の目的に対し、普遍的、かつ、より効率的な手段であるならば、

Aに代わる新しい「型」として、人口に膾炙することになることもあるでしょう。

その場合「新しい個性が、型に吸収された」といえると思います。

ならば、個性の集合が「型」であるともいえるのではないでしょうか。


以上